- じゃのめ
- じゃのめ【蛇の目】(1)大小二つの同心円からなる文様・家紋。 弦巻(ツルマキ)にかたどったもの。
「水の面にほつつりと一つ雨点の落ちて~を画く/自然と人生(蘆花)」
(2)建築で用いる輪形の鉄の金具。 肘壺(ヒジツボ)の間に, 摩擦を少なくするために差し込む輪など。(3)「蛇の目傘」の略。(4)「蛇の目回し」の略。(5)陶磁器を重ねて焼く時に, 重ねた物同士がくっつかないように下になる器物の内面の釉(ウワグスリ)を丸くはがした跡。(6)キュウリなどの芯をくり抜き, 小口切りにしたもの。 {(1)}のような形になることから。~を灰汁(アク)で洗ったよう眼光のきわめて鋭いさま。 また, 物事の正邪善悪が明らかなさま。「御詮議受けたら御名智に~に, 善と悪とは分かります/歌舞伎・勧善懲悪覗機関」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.